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FMEA/FTA






客観説TQM研究所ホームページから弊所サイトにお越し頂いた方へ


株式会社構造化知識研究所
代表取締役 田村泰彦

弊所サイトにお越し頂きましてありがとうございます。
弊所のFMEA説明ページでは、ある電装ユニットにおける冷却ファン部品レベルのFMEAの例を、下記の通り、表2で紹介しています。次に、部品レベルでは洗い出せないアセンブリレベルのFMEAの例を表3として掲載しています。

表2 FMEA表の例 (部品)
表2 FMEA表の例 (部品)

表3 FMEA表の例 (アセンブリ)
表3 FMEA表の例 (アセンブリ)

このたび、弊所のFMEA説明ページの弊所著作物である表3(以下、「弊所表」といいます。)に対して、客観説TQM研究所(代表者:鵜沼崇郎氏)が不適切に編集加工し、その表(以下、「批判サイト表」といいます。)を客観説TQM研究所ホームページに掲載し、非論理的な批判を述べていることを確認いたしました。
この批判が非論理的である理由を以下に述べますとともに、読者諸兄におかれましては正しいご理解を賜りますようお願い申し上げます。

1.故障モードの列挙について
 弊所表では、アセンブリレベルにおいて、予め他の故障モードも列挙している。しかし弊所ホームページでは、あくまでもFMEA表の一例として紹介しているため、弊所表は一部抜粋であることを表下部の波線で示している。また部品レベルの故障モードはアセンブリレベルではなく、部品レベルのFMEAで列挙している。
 一方、批判サイトでは、一部抜粋である旨を示す表下部の波線を故意に割愛し、表中の故障モードが列挙した全てであるとしている。さらに、弊所が取り上げた冷却ファンASSYの構造、設計仕様、部品レベル/アセンブリレベルのFMEAの運用などの前提を全くヒアリングすることなく、部品レベルの故障モードを含む単純な故障モードを幾つか列挙し、これが弊所表中に無いことを重大な欠陥であると指摘している。
 弊所表は、FMEAの解説のための表の例であり、故障モードの列挙の網羅性を説明することを目的としていない。なお、弊所表の故障モードは一部抜粋であることを鵜沼崇郎氏に伝えたところ、鵜沼崇郎氏は、その趣旨を理解したと回答したにも関わらず、誤った表を掲載し続けており、事実に基づかない、非論理的な批判を展開している。

2.FMEA表中の「機能」欄について
 弊所表では、アイテム、機能、故障モードの順に列を準備している。これに対し、客観説TQM研究所ホームページでは、弊所表では機能から故障を導き、その故障を故障モードと呼んでいると指摘している。しかし、弊所は機能から故障モードを列挙しているのではない。今回の例では、冷却ファンASSYの配置変更や、筐体のサイズ変更が設計変更の起点としており、そこから「エア吸い込み量が低下する」「冷却ファン筐体の微振動異音」を予測しているのである。BOM上の設計アイテムの品目名だけではFMEA担当者以外の関係者がその機能を理解し難しい場合があるため、「機能」欄はその説明用に設けているものである。今回は一般読者もご覧になるFMEA表であるため、機能欄を用意している。機能から故障モードを予測するために用意しているものでない。実際のFMEA運用において「機能」欄を設けるまでも無いのであれば、割愛すればよいだけである。このような対応が、FMEAの実務運用においてなんら問題になるものではない。
 そもそも機能の列挙だけから故障モードを予測できるはずがない。故障モードは、機能を付与すべく設計される構造、材料、工法などの設計仕様から予測するものである。一方、「故障モード」欄に記述されているものは、結果的に機能喪失につながるものであるから、機能欄の記載内容となんらかの関係を持つのは当然のことである。しかし、これは「機能」欄の記述内容から故障モードを予測することを決して意味しない。
 他人が作成したFMEA表を見て、「機能欄があるから、機能から故障を予測している」と批判することは、あまりにも未熟、素人的である。また批判サイト表では、事実に反し、矢印(→)まで挿入し、強引に批判しているが、品質管理に関わる正常な研究者、専門家の行うことではない。誠に遺憾である。

3.致命度評価の数値について
 弊所のFMEA解説ページでは、致命度の数値に対し、アクションを取るべき基準を設けることを説明している。また、数値の基準設定のほかに、リスクマトリクスによるアクションの有無の判断を行うことも説明している。客観説TQM研究所ホームページで鵜沼崇郎氏が述べているように、数値が得られたものに「悪い程度」の順番をつけて、相対的に順番の高いものにアクションを取るという方法は一切説明していない。鵜沼崇郎氏の批判は、弊所の説明内容に基づかず、非常に無責任なものである。なお、弊所表ならびにFMEA説明ページでは、具体的な基準値を細かく示すことを割愛しているが、その割愛に対して、客観説TQM研究所から批判される理由は全くないことを申し添える。

4.現行の設計管理の欄について
 弊所表では、「現行の設計管理」欄を設置していない。ISO/TS16949で使用されるFMEA表では「現在の予防管理」「現在の検出管理」の欄があり、この欄の必要性が高まっている一方、FMEAにおいて、この欄の必須性が明確になっておらず、FMEAの文献によっては、従来「検知方法」「検出方法」等趣旨の異なる様々な考え方が記載されている。そのため、設計開発プロセスでの故障モード検出方法の検討を、後述する検出難易性の検討時に行うものとして、弊所表ではこの欄の採用を控えた。客観説TQM研究所ホームページでは、弊所表において「現行の設計管理」欄の欠如を重大な欠陥と指摘しているが、当の客観説TQM研究所ホームページの鵜沼崇郎氏のFMEA表ならびに「FMEA/FTAセミナーテキスト印刷用ダウンロード(無料)」のtext6.docでは,手順に「現行の設計管理」の説明がなく,FMEAシートにも「現行の設計管理」欄が無い。弊所がその旨を鵜沼崇郎氏に指摘すると、自身の批判サイトに「現行の設計管理」欄について追記を行ったようであるが、自身のFMEA表やセミナーテキストを棚に上げ、他社の表を取り上げて重大な欠陥と批判する正当な根拠はない。なお、弊所では、「現行の設計管理」の欄の重要性を否定するものではないため、今後、様々な専門家との議論や関連国際規格への対応を通じ、この欄に関する説明を追記する予定である。

5.引用の要件を満たしていない
 上記1~4の見解から、そもそも客観説TQM研究所ホームページは弊所表(弊所著作物)を引用する必要性、必然性を全く有しない。また上記1で述べたように、正しく弊所表を引用せず、自身に都合の良い批判を展開するために意図的に改ざんしている。現在の批判サイト表は弊所表の引用とは言えず、著作権を侵害しているものである。

 以上について、鵜沼崇郎氏に電話やメールで丁寧に伝えましたが、理解しようとする姿勢が全く見られませんでした。また、客観説TQM研究所ホームページにおける弊所表の削除を求めましたが、一方的にコンタクトを打ち切るとの通知がありました。誠に遺憾であります。
 事実関係を理解せず、主観的な思い込みに基づく不適切な批判は、研究所と名のつく機関が行うべきものではありません。この批判サイトは、個人名や組織名を列挙し、名指しで批判していますが、研究所と名の付く機関の代表者であれば、まずは批判したい相手に直接議論を持ちかけ、そこで何らかの結論を導き、適切な処置を取ることが筋です。この批判サイトの見解には、適切な記事もありますが、その一方で個人(場合によっては故人)の名誉を毀損すると思われる記載内容もあり、研究機関として異常と言わざるを得えません。
 弊所は、鵜沼崇郎氏に対して、客観説TQM研究所ホームページにおける弊所表に類似する表の削除を求めるとともに、非論理的な批判に強く抗議いたします。
2011年11月27日
代表取締役 田村泰彦







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