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SSMmaster

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SSMmasterの機能は、「知識ベースを活用する」、「知識・辞書を登録する」、「ユーザを発行・管理する」の3つに大別できます。ここでは、それらの機能と特徴を紹介します。

主要機能

主要機能

知識ベースを活用する

SSM知識を用いて解析対象で起こりうる故障モードの予測・解析を行う「FMEA」、SSM知識を用いて未然防止すべき品質・安全上のトップ事象の発生メカニズムの解析を行う「FTA」、類似設計や工程監査などで再発防止に利用される「チェックリスト」、SSM知識を自由なキーワードで検索できる「キーワード検索」の4つの機能があります。

FMEA

FMEA(故障モードの予測・解析)では、設計の妥当性のつくりこみを支援します。具体的には、部品、回路、工程などの設計アイテムに対して、設計アイテムがもつ性質、属性や設計内容などの特徴に基づいた問題点の網羅的列挙や、設計アイテムの設計変更点や制約条件の変化点などによる問題点の重点的列挙を実施します。
SSMmasterでは、設計アイテムならびに変更点となる技術要素や変化点を候補リストから選択し、関係するトラブル知識をユーザに提供し、FMEAに必要な故障モードとその発生要因の検討を強力に支援します。

STEP1 解析アイテム選択
辞書構築機能で予め構築したFMEA用の解析入口から、FMEAの解析アイテムを選択します。
今回は下図のように、あるアイテムのゴム材を変更したと仮定し、*ゴムを選択しています。



STEP2 具体的な変更内容のチェック
先に選択したアイテムにおいて具体的に変更した技術要素などの内容を一覧がチェックします。
今回は下図のように、具体的なゴム材の変更として、NBRからFKMに変更したと仮定し、FKMを選択しています。



STEP3 知識検索結果の表示と内容の把握
STEP2で選んだ内容に基づいて、検索結果を画面表示します。因果連鎖している場合は、因果連鎖で表示します。検索結果は、当該変更内容に関する知識になりますが、必要に応じて、検索結果の知識からシステム全体への影響系メカニズムや、更なる原因系メカニズムを一括解析できます。
今回は下図のように、FKMに関係する知識を表示しています。



STEP4 FMEA表への知識出力
Excelマクロを利用し、検索結果の知識を予めデザインしたFMEA表テンプレートに自動的に出力させます。この処理によって、大きな手間をかけることなくFMEAに反映すべき組織共有知識を確実に検討することができます。また大きな負荷なく、FMEA表のベースを作成することができます。
ユーザは、この情報から更に検討を深め、故障モードや故障要因の追加検討を行い、着目システムにおける故障影響をしっかり解析します。さらに、RPNの計算を行い、棄却できない内容については予防処置を実施してゆきます。SSMによる知識ベースを構築すれば、予防処置に必要な指針を関連づけているので、参考にすることができます。
今回は下図のように、FKMに関係する知識をFMEA表に流し込んでいます。



FMEAで得られた検索条件は、履歴管理することができますので、再検索を行ったり、類似のFMEAを実施する際に、過去の検索条件を呼び出すことができます。

FTA

未然防止に活用されるFTA(故障メカニズムの要因解析)では、製品、工程における安全性、信頼性上未然防止すべき重大なトラブルをトップ事象とし、それを起こしうる原因メカニズムを予測展開します。そして弱点部品ならびに着目すべき部品属性を抽出し、設計要件を明確にします。
SSMmasterでは、大きく以下の4つのSTEPを経て解析を実施します。

STEP1 解析アイテム選択
辞書構築機能で予め構築したFTA用の解析入口から、FTAの対象となるシステムを選択します。
今回は下図のように、搬送テーブル駆動ユニットを取り上げ、性能に関するFTAを進めます。



STEP2 不具合モード(トップ事象)選択
解析するトップ事象となる不具合モードを選択します。候補となるトップ事象は、SSM知識ベースから自動的に抽出します。
今回は下図のように、「搬送テーブル動作せず」というトップ事象を取り上げます。



STEP3 トップ事象のSSM知識確認
STEP1で選択した解析アイテムで起こりうる不具合モードの中で、STEP2で選択した不具合モードに関するSSM知識を確認します。



「検索実行」ボタンを押すと、STEP1~3で設定した検索条件に基づき、検索を実行します。

STEP4 知識検索結果の表示と内容の把握
トップ事象の発生メカニズムを表示します。ここでは、過去のFT図や過去の不具合事例など様々な情報源から得られた知識を因果連鎖形式で出力します。すなわち、単純に過去のFTAの実施結果を表示させるのではなく、組織が保有するトラブル知識を総合的に活用します。
今回は下図のように、搬送テーブル動作せず というトップ事象にいたるメカニズムを因果連鎖形式で表示しています。
SSMによる知識分節になっているため、各分節ごとに関連文書や設計推奨事項を閲覧することができます。



STEP5 FT図への知識出力
Excelマクロを利用し、検索結果の因果連鎖知識を予めデザインしたFT図テンプレートに自動的に出力させます。この処理によって、大きな手間をかけることなくFTAに反映すべき組織共有知識を確実に検討することができます。また大きな負荷なく、FT図のベースを作成することができます。(Excelのセルを利用する場合は、表形式である制約上、論理記号などの記号を表記できないため、AND事象の場合はセル罫線の種類を変えるなどの工夫を施します。)
ユーザは得られたベースとなるFT図の内容から、更に必要な追加検討を進めていきます。SSMによる知識分節から得たFT図のベースは、各事象ごとに関連文書や設計推奨事項を対応付けることができるため、基本事象に対する予防処置の方針を容易に得ることができます。



FTAで得られた検索条件は、履歴管理することができますので、再検索を行ったり、類似のFTAを実施する際に、過去の検索条件を呼び出すことができます。

チェックリスト(再発防止など)

市場や開発段階で発生した不具合はSSM知識にすることにより、一般化、構造化され、不具合を引き起こした部署だけでなく、様々な部署で再発防止に活用することができます。不具合の再発防止策や設計基準は当該部署でしか再利用できなくても、不具合発生メカニズムそのものは他の部署でも再利用できる場合があります。そのような知識は他部署では、不具合の気づきのために是非活用されるべきです。
この意味において、再発防止チェックリストでは、自部署で起こした不具合の再発防止の徹底だけでなく、部署間の積極的な知識共有によって広く再発防止を徹底させたいという狙いに対しても運用されます。
また、協力会社での工程不良を防止させるために、過去の様々な協力会社での工程不良をSSM知識にしておけば、類似工程の工程監査チェックリストに活用することができます。

以下では、設計再発防止チェックリストの作成の流れを紹介します。
STEP1 チェックリスト対象の選択
辞書構築機能で予め構築した再発防止チェックリスト用の解析入口から、チェックリストの対象となるユニットを選択します。過去トラブルの知識のみを絞込むので、知識絞込み用のプロパティ欄では「設計再発防止CL」が予めチェックされています。(この点が、広く一般知識を検索に含めたFMEAの進め方と異なります。)
今回は下図のように、搬送テーブル駆動ユニットの再発防止CLを選択しています。



STEP2 関係する技術要素の確認
先に選択したユニットにおいて関係する技術要素の一覧が表示されますので、確認します。今回の設計で明らかに非該当といえるものはチェックを外します。
今回は下図のように、デフォルトで選択された内容のままとし、検索実行します。



STEP3 知識検索結果の表示と内容の把握
STEP2で選んだ内容に基づいて、検索結果を画面表示します。因果連鎖している場合は、因果連鎖で表示します。検索結果は、当該変更内容に関する知識になりますが、必要に応じて、検索結果の知識からシステム全体への影響系メカニズムや、更なる原因系メカニズムを一括解析できます。
今回は下図のように、搬送テーブル駆動ユニットの各技術要素に再利用可能な過去のトラブル知識を表示しています。



STEP4 再発防止チェックリストへの知識出力
Excelマクロを利用し、検索結果の知識を予めデザインした再発防止チェックリストのテンプレートに自動的に出力させます。この処理によって、知識ベースへの知識増加に伴い、動的にチェックリストを作成することができます。(別部署の知識の水平展開まで狙った再発防止チェックリストを運用する場合、この方法で非常に効率的に運用することができます。)
またチェックリストに出力すべき知識を確実にもれなく簡単に出力させることができます。ユーザは、この情報から更に検討を深め、今回の設計に該当する不具合内容については、再発防止策を実施してゆきます。SSMによる知識ベースを構築すれば、再発防止策の実施に必要な指針を関連づけているので、参考にすることができます。
今回は下図のように、関係する過去トラブルの知識を再発防止チェックリストに流し込んでいます。



再発防止チェックリストで得られた検索条件は、履歴管理することができますので、再検索を行ったり、類似のFMEAを実施する際に、過去の検索条件を呼び出すことができます。

キーワード検索

キーワード検索では、SSM知識を自由なキーワードで検索することができます。検索結果はチェックリストに出力したり、印刷したりすることができます。またキーワードを直接入力して検索するほかに、画面上部に配置されているタブから不具合事例や定義属性、不具合モードなどの語句を絞り込んで検索することが可能です。



キーワード検索で得られた検索条件は、履歴管理することができますので、再検索を行う際に、過去の検索条件を呼び出すことができます。

知識・辞書を登録する

知識ベースを管理する「知識ベース管理」、SSM知識や技術文書を管理する「知識登録・編集」、解析支援辞書構築や同義語設定を行う「辞書構築」の3つの機能があります。

知識ベース管理

「ユーザ管理」で知識ベースの登録及び編集の権限を与えられているユーザによるSSM知識ベース構築や、部署ごと(あるいはユーザごと)による知識検索時の知識ベース範囲の指定などを管理する機能です。


知識登録・編集

「ユーザ管理」で“知識の登録及び編集”の権限を与えられているユーザは、 SSM知識を登録・編集することができます。
SSM知識の登録や編集が容易に実施できるように、当該知識ベースのSSM知識や他の知識ベースのSSM知識を参照することができます。知識IDは知識ベースごとに割り当てることができます。また定義属性、制御属性、ストレングス、ストレス、不具合モード、形態置換語といったSSM理論の要素がフィールドとして予め用意されているので、容易に知識を登録することができます。それ以外にも再発防止策、重要度などといったフィールドを自由に追加することができます。



「技術文書登録」機能
SSM知識を作成するための不具合事例、試験報告書、設計基準書などの技術文書の情報を登録・編集・閲覧することができます。各技術文書をSSM知識に関連付けることによって、SSM知識の検索結果から該当する文書を閲覧し、故障メカニズムの詳細を把握することができます。



辞書構築

SSM知識を検索することを支援するSSM語句の概念辞書を作成します。「定義属性」、「制御属性」、「ストレングス」、「ストレス」、「不具合モード」の5つの要素について、概念辞書を作成することができ、高精度な知識検索に威力を発揮します。

「上下関係の構築」機能
例えば、定義属性においては、電気回路、機器制御、部品、工法、材料などのカテゴリ別に、SSM知識で作成した定義属性の上位下位関係を整理することができます。また、材料 > 鉄鋼 > SUS > オーステナイト系SUS > SUS304 などのように上下関係を階層化し、FMEAのSTEP2や再発防止チェックリストでのSTEP2で語句一覧を分かりやすく展開表示させておくことが可能です。
また、定義属性辞書で構築した上下関係(例えば、オーステナイト系SUS > SUS304 )を利用して、ある語句(例えば、SUS304)で検索をかける場合に、自動的に上位語(例えば、オーステナイト系SUS)を検索語句に含めて、上位語で広く一般化された知識もユーザに提供することができます。これによって、FMEAや再発防止チェックリスト実施時に、具体的な技術要素で検索をかけても、不具合の気づきにおいて、必ず収集しておかなければならない一般知識の検索漏れを防止することができます。




「関連語設定」機能
FMEAや再発防止チェックリストにおいて、STEP2の画面を有効にするための機能です。 例えば、Aユニットに対して、関連する部品、工法、部位・位置、材料などの語句を関連語に設定し、FMEAにおいて、STEP1でAユニットを解析アイテムとすると、関連語設定された語句がSTEP2で展開されます。また定義属性から関係する設計パラメータや関係するストレスについても関連語設定しておくことで、設計の変更点や環境の変化点などに着眼したFMEAを実施することができます。
再発防止チェックリストにおいても、STEP1で選択するアイテムに対して、関係する技術要素を関連語に設定しておくことで、関連語設定された語句をSTEP2で展開表示させることができます。

「同義語設定」機能
「GEAR」・「ギア」・「ギヤ」、「組立」・「組み立て」、「樹脂成型品」・「樹脂成形品」などの同じ意味を持つ語句を同義語設定しておくことが可能です。この時、同義語が登録されている中で、よく使われる代表的な語句を統制語として位置づけることができます。

ユーザ管理

SSMmasterを利用するユーザ情報を閲覧・登録・編集ができます。管理者アカウントでは、ユーザ情報の閲覧、登録・編集することができ、それ以外の管理者権限のないユーザは、SSMmasterに登録されているユーザ情報を閲覧することができます。






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